ホントに安全!?臨床データや動物試験によるCBDの副作用について

CBD豆知識
この記事は約6分で読めます。

健康食品として一般量販店などでも流通するようになったCBD(カンナビジオール)。日常的に使用されている方も増えており、試してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

リラックス効果やストレスの緩和、睡眠改善など日々の生活で乱れた生活リズムを整えながら、調子を取り戻すことができるCBD。これから使ってみようと考えている人にとって、最大の懸念事項は「安全性」や「副作用」ではないでしょうか?

WHOによる報告書でもCBDによる身体有害性や依存性などは報告されていないものの、研究段階の成分でもあり、よくわからないものに対する不安も生じるでしょう。

今回はEIHA欧州産業大麻協会が行ったCBD(カンナビジオール )の安全性と副作用の評価について紹介していきます。

EIHA欧州産業大麻協会について

EIHAは「European Industrial Hemp Association」の略で直訳してそのまま「欧州産業大麻協会」という意味になる組織です。

2000年にドイツのヴォルフスブルクで設立され、2003年には49カ国が参加する国際会議を開催し、カンナビスやその関連物質のレビューを継続しています。

産業用ヘンプの加工や流通、食品、自動車製造、建設、原料産業、製薬部門など幅広い人員で構成されています。

「EIHA-欧州産業大麻協会-」

https://eiha.org

今回紹介するCBDの安全性および副作用に関する評価はEIHAから委託された「NOVA Institute」という研究機関によって行われました。

これまでに発表された100以上にも及ぶ文献のレビューに始まり、CBDの安全性とその他の薬剤との相互作用の検証、その中で確認されたCBDの効能についても触れています。

CBD(カンナビジオール)の薬物相互作用

CBDの安全性を考える上で重要となるのは、CBD単体で見たときの安全性だけではなく、その他の薬剤と同時に使用した際の相互作用についても検討しなければなりません。

CBDにさまざまな症状への応用が期待される中で、症状の緩和のために使用している他の薬剤との相互作用によって身体に有害な影響があってはいけません。

ここではEIHAによって発表されたCBDの薬物相互依存について紹介していきます。

P糖タンパク質及びその他の輸送体への影響

インビトロ研究(試験管内研究)において、3~100μMのCBDが「ABC輸送体p-gp」「P糖タンパク質」「Bcrp」を阻害することが示されています。

「P糖タンパク質」は細胞内に入ってくる薬物をかき出すポンプのような働きをし、抗がん剤が効かないがん細胞が持っていることでも注目されました。

また、15μMのCBD灌流によってBcrpが阻害され胎盤胎児部ぶ生体異物が蓄積しました。結果として、CBDは血液関門を介して制限された器官に蓄積する可能性が指摘されています。

シトクロムP450

CBDはCYP3A4を介して代謝されることが明らかになっています。また、CYP3A4は処方薬の60%を代謝することがわかっています。

CBDはCYP2C9やCYP2C19を阻害するため、プロトンポンプ阻害薬や抗てんかん薬に影響を及ぼすことが指摘されています。

オピオイド

二重盲検やプラセボ対照クロスオーバー試験において、フェンタニルとCBDの同時投与では、呼吸抑制、心血管合併症を引き起こさず、薬剤の効果を増強しないことがわかりました。

CBD投与量と血中コルチゾール値の相関は見られず、薬物渇望に関連する辺縁領域への血流を減少させることが実証されています。

CBD投与量と血中コルチゾール値の相関は見られず、薬物渇望に関連する辺縁領域への血流を減少させることが実証されています。

その結果、CBDの同時投与は安全で忍容性が高く、オピオイド依存症の潜在的な治療薬になる可能性があると指摘されています。

ホルモン

1mMの超高濃度のCBDは、性ステロイドおよびグルココルチコイド合成の前駆体を生成するプロゲステロン17-ヒドロキシラーゼを阻害したものの、100μMでは疎外しませんでした。

300~600mgのCBDを投与しても成長ホルモンおよびプロラクチンレベルの変化は観測されれず、朝のコルチゾールレベルの正常な低下が阻害されました。

ガン

CBDは侵襲性の高いガン細胞に見られる「タンパク質ld1」を抑制することが指摘されています。

攻撃的乳ガン細胞「MDA-MB231」に対して3日間CBDに曝した結果、腫瘍の攻撃性が減少しました。

CBDはベンゾピレンなど発癌性物質の分解に関与するCYP1A1を誘導し、血流への吸収を防止するため、結果的にDNAを保護する可能性があると期待されています。

ヒトにおける研究

CBDはヒトによる臨床試験も国際的に行われています。臨床試験などで症状の改善を示すような結果も数多く発表されており、治療薬としての応用も期待されています。

ここではヒトによる研究で示された結果について見ていきましょう。

パーキンソン病

二重盲検試験によって21名のパーキンソン病患者に対して、75mg/日、300mg/日のCBDによって6週間治療をした結果、高用量群において生活の質に有意な改善が見られました。

日常生活の活動」に関しては、低用量群と高用量群で用量依存的関係が見られています。

また、4週間のオープン試験によって150mg〜400mg/日のCBDが投与されたパーキンソン患者は精神病症状が軽減し、重大な副作用や認知運動症状なども報告されていません。

抗精神病

一般的な抗精神病薬の重篤な副作用を有する患者に対して、1500mg/日のCBD治療を4週間行ったところ、副作用は見られず症状も改善したことが報告されています。

段階的に40mg/日→280mg/日まで増量した試験でも同様の結果が見られ、運動機能障害なども見られましせんでした。

抗精神病薬による副作用が懸念される中で、CBDは理想的な治療オプションとしての可能性が指摘されています。

双極性障害

躁うつ両面でCBD投与によるポジティブな効果が見られています。
躁状態においては、アンフェタミン誘発多動モデルのマウスにCBDを投与することで、海馬および線条体におけるタンパク質のアンフェタミン誘発性酸化損傷が防御されました。

うつ状態においては、驚愕反射のプレパウルス抑制に対し、CBDの効果が認められました。

双極性障害の原因に酸化ストレスが考えられており、CBDによる抗酸化作用に効果があるのではないかと考えられています。

てんかん

難治性てんかん患者23人に、通常のてんかん薬に加えて、CBDを3ヶ月間投与したところ、39%の発作の減少が観測されました。

食欲の減退、増進、体重減少、増加、疲労といった副作用は見られたものの、軽度から中程度でした。

移植片対宿主病

48名の患者に対して、急性白血病および骨髄異形成症候群の治療のため、血縁のないドナーから増血細胞移植を行う7日前から30日後まで標準的な治療に加えてCBDを投与しました。

その後、急性移植片対宿主病の発生は認められず、CBDを使用によって移植片対宿主病の発症率を低下させるのに有意な結果が得られました。

まとめ

今回ご紹介したEIHA欧州産業大麻協会によるCBD(カンナビジオール)の安全性や副作用による評価において、CBDが原因とみられる重篤な副作用は確認されませんでした。

また、抗精神病薬に対しての、副作用が小さく効果的な代替オプションになる可能性もあります。

その他の症状に対してもCBD投与に対するポジティブな評価が見られていました。

CBDが気楽に始められる